James Everet

世界遺産とは？
1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」（世界遺産条約）に基づいて世界遺産リストに登録された、遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つもの。

世界遺産誕生の歴史
1960年代のエジプト、ナイル川の氾濫の防止と生活用水の確保、発電を目的にダムの建設を計画。数多くのヌビア遺跡群が水没する危機が懸念されました。これを受け、ユネスコ（国連教育科学機関）は、エジプトダムの建設と同時に、ヌビア水没遺跡救済のキャンペーンをスタート。これに対して、世界50ヵ国以上が援助を表明し、支援が行われました。遺跡を周囲の岩窟ごと移動するという壮大な救済プロジェクトが始まり、1968年に現在の場所に移築されました。これをきっかけに、1972年第17回ユネスコ総会で「世界遺産条約」が採択されました。